――地球から宇宙空間へ放出をされるエネルギーのエントロピーが高まったことで、地球上に生命が誕生をし、その生命に知性が宿ったのではないか。
ということを、9月1日の『道草日記』で述べました。
その際に――
地球から宇宙空間へ放出をされるエネルギーのエントロピーが高まった原因を――
僕は、太陽の活動の変化――核融合反応の進行の程度――に求めました。
が、
(その原因は、必ずしも太陽に求めなくてもよいのではないか)
とも思っていました。
では、何に原因を求めるのかというと――
……
……
――暗黒エネルギー(dark enegy)
です。
……
……
この宇宙において、
――暗黒エネルギー
が占める量的な割合は約70%であることは――
9月6日の『道草日記』で述べた通りです。
――通常の物質
と、
――暗黒物質(dark matter)
とを合わせたもの――
つまり、
――物質
が残りの約30%を占めています。
このように――
現在の宇宙では、
――暗黒エネルギー
が優勢であり――
それゆえに――
この宇宙は加速的に膨張をしていると考えられていますが――
――暗黒エネルギー
が初めから優勢であったわけではありません。
初めのうちは、
――物質
が優勢であったと考えられています。
それが――
ある時期に入れ代わった――
いつ入れ代わったのか――
……
……
様々な試算があるようですが――
ざっと 30 憶~ 100 億年前のどこかで、
――物質
の優勢が、
――暗黒エネルギー
の優勢に切り代わったと考えられています。
地球の誕生が、約45億年前であり――
生命の誕生は、その 3 憶~ 10 億年ほど後と考えられています。
つまり――
生命の誕生と、
――暗黒エネルギー
が優勢になった時代の始まりとの間には――
何らかの関連があっても不思議ではないのです。
もう少し率直にいえば、
――“暗黒エネルギーが優勢になった時代”の始まりにより、宇宙が加速的に膨張をするようになって、地球から宇宙空間へ放出をされるエネルギーのエントロピーが高まったことで、地球上に生命が誕生をしたのではないか。
と、いえなくはない――
ということです。
さらにいえば――
宇宙は、
――暗黒エネルギー
の働きによって生命が誕生をした後も、もちろん、加速的な膨張を続けました。
――その加速的な膨張の過程で、地球上の生命に知性が宿ったのではないか。
と考えることも、できなくはありません。
要するに、
――暗黒エネルギー
の働きによって、地球上に生命が誕生をし、その生命に知性が宿ったのではないか――
ということです。