マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

生命に対する暗黒物質の役割

 ――生命や知性を生んだのは暗黒エネルギー(dark energy)ではないか。

 ということを、9月9日の『道草日記』で述べました。

 

 生命に対する、

 ――暗黒エネルギー

 の役割が、相応に主体的であったのならば――

 

 ――暗黒物質(dark matter)

 の役割は、どうであったのでしょうか。

 従属的であったのでしょうか。

 

 ……

 

 ……

 

 ――暗黒物質

 は、銀河の形成に深く関わっているらしいと考えられていることは――

 9月7日の『道草日記』で述べた通りです。

 

 ――暗黒物質

 は、光などの電磁波とは相互作用をしないと考えられていますが、重力の影響は受けると考えられています。

 このために、暗黒物質が重力によって集積をされ、その集積に巻き込まれるようにして、通常の物質も集積をされ、銀河を成す天体――恒星や惑星など――が作られていったと、考えられています。

 

 ――暗黒物質

 が、生命と直に関係をしていないことは明らかです。

 電磁波と相互作用をしないということは、目に見えないということであり、触ってもわからないということです。

 

 生命が直に関わっていると考えられるのは、

 ――通常の物質

 です。

 

 一方――

 9月11日の『道草日記』で、

 ――空間におけるエネルギーの散逸の勢い

 が強ければ強いほどに、生命は誕生をしやすく、

 ――空間に存在をしている物質の密度

 が高ければ高いほどに、生命は誕生をしやすいと考えられる――

 ということを述べました。

 

 ――空間におけるエネルギーの散逸の勢い

 は、おそらくは、暗黒エネルギーが規定をしています。

 

 暗黒エネルギーの働きで宇宙は加速的に膨張をしていて――

 それに連れて、

 ――空間におけるエネルギーの散逸の勢い

 が増している、と――

 考えられます。

 

 ――空間に存在をしている物質の密度

 についても、おそらく暗黒エネルギーが規定をしていますが――

 その既定の仕方は、

 ――宇宙に加速的な膨張をもたらすことによって、空間に存在をしている物質の密度

 を下げる。

 というものです。

 

 そうした暗黒エネルギーの働きに、

 ――暗黒物質

 は抗っています。

 

 つまり、

 ――暗黒物質

 は、

 ――空間に存在をしている物質の密度

 が下がりすぎないように調節をしている――

 といえそうです。