マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

宇宙は、十分に小さな規模で観測をすれば、まったく均一的でも等方的でもないので――

 ――この宇宙で、生命が誕生をしえたのは、今から 42 億~ 35 億年前くらい前にあった僅かな期間だけである。

 といえる理由について――

 きのうの『道草日記』で簡単に説明をしました。

 

 もちろん――

 この説明は、異様に単純にしたもので――

 少し真剣に考えたら、

 ――そんな簡単にいっていいことじゃないだろ!

 と怒鳴りたくなるに違いありません(笑

 

 そもそも――

 いくら、

 ――宇宙は、十分に大きな規模で観測をすれば、均一的かつ等方的である。

 との宇宙原理に基づいたところで――

 その観測を、十分に小さな規模で――つまり、局所的かつ詳細に――行えば、宇宙は、まったく均一的でも等方的でもありません。

 

 そのことは――

 例えば、地球の大気圏内の環境と大気圏外の環境とを比べたら――

 明白です。

 

 あるいは――

 太陽系の中心部と外縁部とを比べても、銀河の内部と外部とを比べても――

 明白でしょう。

 

 少なくとも、空間に存在をしている物質の密度は、驚くほど違うはずですし――

 空間におけるエネルギーの散逸の勢いも、おそらく、まったく違うことでしょう。

 

 が――

 大まかな発想として、

 ――この宇宙において、任意の空間におけるエネルギーの散逸の勢いは、宇宙の大きさに対して正の相関を示し、任意の空間に存在をしている物質の密度は、宇宙の大きさに対して負の相関を示していると考えられることから、地球や地球と十分に似ている惑星の表面上で生命が誕生をしうる期間は1回だけであると考えられる。

 といった主張を心の隅に留め置くのがよいのではないか――

 ということなのです。

 

 いいかえるなら、

 ――この宇宙において、生命が誕生をしうるのは、地球や地球と十分に似ている惑星の表面上だけであり、そのような場所で生命が誕生をしうる期間は僅かしかなく、しかも、その期間は、宇宙の長い歴史の中で、1回だけではないか。

 ということです。