マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

生命の起源を探る上で気をつけること

 ――生命の起源

 を探る上では、

 ――今と 42 億~ 35 億年前とでは、化学反応の起こり方が、だいぶ違っていたのではないか。

 との憶測が有用ではなかろうか――

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 ……

 

 ……

 

 ――生命の起源

 を探る際に、しばしば警句とされるのは、

 ――地球上の環境を特別扱いにしてはならない。

 ということです。

 

 ――この宇宙には、地球上と同じような環境が無数に存在をしているとみなさねばならない。

 ということです。

 

 ――宇宙原理

 という考え方に基づいています。

 

 ――宇宙原理

 とは、

 ――宇宙は、十分に大きな規模で観測をすれば、均一的かつ等方的である。

 ということです。

 

 ――均一的

 とは、

 ――宇宙は、いかなる場所においても物質の密度などの物理量が同じである。

 という意味で、

 ――等方的

 とは、

 ――宇宙は、いかなる方向にも同じように広がっていて、特別な方向は存在をしない。

 という意味です。

 

 が――

 これは――

 あくまでも空間的な意味合いでの話であり――

 時間的な意味合いでは、宇宙は必ずしも、

 ――均一的かつ等方的

 とはいえません。

 

 つまり、

 ――この宇宙には、地球上と同じような環境は、地球上にしか存在をしていない。

 とはいえないが、

 ――今と同じような環境は、今しか存在をしていない。

 とか、

 ―― 42 億~ 35 億年前と同じような環境は、42 億~ 35 億年前にしか存在をしていない。

 とかとはいえる――

 ということです。

 

 ――生命の起源

 を探る際に――

 宇宙の均一性や等方性を、空間的な意味合いにとどめずに、時間的な意味合いにまで広げて考え始めると――

 おそらくは間違えます。