――生命の誕生が起こりやすかった期間は、意外に短かったのではないか。
ということを、きのうの『道草日記』で述べました。
さすがに、
――数秒
とか、
――数ミリ秒(“1000 分の 1 秒”の数倍)
とかいうのは大袈裟だとしても――
――数か月
とか、
――数年
とかいうのは、実は、大いにありうるのではないか、と――
そう思うのです。
少なくとも、
――数億年
とか、
――数万年
とかではない――
ということですね。
もし、そうであれば――
生命の誕生が、この地球上において、1回限りであったとしても、何ら不思議はありません。
その“生命の誕生が起こりやすかった”という短期間を過ぎた後では――
空間におけるエネルギーの散逸の勢いが強すぎ、かつ、空間に存在をしている物質の密度が低すぎて、生命は誕生をしえなかった――
ということです。
この話を――
9月15日の『道草日記』で触れた、
――宇宙原理
の考え方に当てはめてみると――
この宇宙では、地球上で生命が誕生をしたのと同じ頃に――つまり、今から 42 億~ 35 億年くらい前に――数多くの生命が誕生をしている――
との結論に達します。
当然ながら――
それら生命は全て、地球上で誕生をした生命と――つまり、僕らと――酷似していたことでしょう。
その後――
それら生命は、多少の遅速はあったにしても、ほぼ同じように進化を遂げていて――
現在――
この宇宙には、僕らと同じ程度に進化を遂げた知的生命体が無数に存在をしているのだけれども――
互いに甚だしく離れているがゆえに、互いの存在に気づけずにいる――
ということかもしれません。
――多少の遅速はあったにしても――
と述べました。
生命の進化の速さには、どれくらいのズレが生じうるでしょうか。
……
……
――宇宙原理
を重くみるならば――
そのズレは、思いのほか、小さいかもしれません。
――数億年
とかではありえなく――
せいぜい、
――数万年
ないし、
――数千年
とかいったズレかもしれません。