マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

今と 42 億~ 35 億年前とでは、化学反応の起こり方が、だいぶ違っていたのでは?

 もし、地球上で生命が誕生をした頃(42 億~ 35 億年前)とヒトが文明を築いている今とで、

 ――地球上におけるエネルギーの散逸の勢い

 や、

 ――地球上に存在をしている物質の密度

 が違っているのなら――

 化学進化説の検証実験が巧くいかないのは当然といえる――

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 より具体的には、

 ――今よりも 42 億~ 35 億年前のほうが、化学反応はゆっくり進んでいた――あるいは、化学反応は始まりやすかった――のかもしれない。

 と――

 

 ……

 

 ……

 

 この憶測は、

 ――エネルギーの散逸の勢いが弱ければ、化学反応はゆっくり進み、存在をしている物質の密度が高ければ、化学反応は始まりやすいのではないか。

 という憶測に基づいています。

 

 ――存在をしている物質の密度が高ければ、化学反応は始まりやすい。

 というのは――

 そんなにわかりにくくはないでしょう。

 

 化学反応は、物質の粒子(分子・原子)どうしが衝突をすることで始まると考えられています。

 密度が高ければ、それだけ衝突が起こりやすいわけですから、化学反応は始まりやすい――

 

 では、

 ――エネルギーの散逸の勢いが弱ければ、化学反応はゆっくり進む。

 というのは、どうでしょうか。

 

 これは、ちょっとわかりにくいでしょう。

 

 一般に――

 化学反応は、その反応に関わっている物質の粒子の集合のエントロピー(反応系のエントロピー)と、それら物質の粒子の周辺に存在をしている他の物質の粒子の集合のエントロピー(外界のエントロピー)との和が、大きくなるように進むと、考えられています。

 

 つまり――

 地球上におけるエネルギーの散逸の勢いが強ければ、その分、地球上におけるエネルギーのエントロピーは高くなりやすく、化学反応は素早く進むと考えられます。

 

 逆に――

 地球上におけるエネルギーの散逸の勢いが弱ければ、その分、地球上におけるエネルギーのエントロピーは高くなりにくく、化学反応はゆっくり進むと考えられます。

 

 よって、

 ――エネルギーの散逸の勢いが弱ければ、化学反応はゆっくり進む。

 といえそうである、と――

 

 ……

 

 ……

 

 実際は、どうなんでしょうね。

 

 なんか、とんでもない思い違いをしているような気がしないでもないのですが――(苦笑

 

 ……

 

 ……

 

 いずれにせよ、

 ――今と 42 億~ 35 億年前とでは、化学反応の起こり方が、だいぶ違っていたのではないか。

 との憶測は、

 ――生命の起源

 を探る上では一考の価値があるように――

 僕には思えます。