マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

化学進化説の検証実験が巧くいかない理由

 ――地球上で生命が最も誕生をしやすかったのは、実際に地球上で生命が誕生をした頃――つまり、今から 42 億~ 35 億年ほど前――ではなかったか。

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 この頃は、

 ――地球上におけるエネルギーの散逸の勢い

 は弱すぎず、

 ――地球上に存在をしている物質の密度

 は低すぎなかったために――

 生命が地球上で最も誕生をしやすかった、と――

 

 ……

 

 ……

 

 ――生命の起源

 について――

 今日の自然科学において主流となっている考え方は、

 ――化学進化説

 です。

 

 ――地球上に存在をしていた無機物から有機物が作られ、それら有機物が化学反応を起こすことによって、生命が誕生をした。

 という考え方です。

 

 この考え方は――

 たしかに、今日の主流ではあるのですが、

 ――ことごとく検証実験が失敗をしている。

 という点では、大変に分が悪いのです。

 

 無機物から有機物――低分子の有機物――が作られうるところまでは、何とか実験で証明がなされているのですが――

 低分子の有機物から高分子の有機物が作られうるところは大いに怪しく――

 高分子の有機物が生命を宿すところに至って絶望的に怪しいのですね。

 

 ――現在、“生命の起源”の化学進化説を裏付ける実験を試みている科学者は誰もいないに違いない。

 と、いわれています。

 

 が――

 もし、地球上で生命が誕生をした頃とヒトが文明を築いている今とで、

 ――地球上におけるエネルギーの散逸の勢い

 や、

 ――地球上に存在をしている物質の密度

 が違っているのなら――

 化学進化説の検証実験が巧くいかないのは当然といえます。

 

 例えば――

 生命が誕生をした頃は、今と比べて――

 化学反応がゆっくり進んでいた――あるいは、化学反応が始まりやすかった――ということが、あるのかもしれません。