マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「戦争犯罪人」は、ただの「犯人」でよいのでは?

 今回のロシア政府によるウクライナ侵攻は――

 もはや、

 ――ウクライナを攻め滅ぼすことが目的の侵略

 といってよいでしょう。

 

 女性や子どもを含む多くの民間人が――

 ロシア軍ないしロシア政府の治安維持組織、あるいは、ロシア政府が雇う傭兵部隊などによって――

 非人道的な手法で殺害をされていることは――

 直感的には明らかです。

 

 これらロシア政府の所業は、

 ――戦争犯罪

 と呼ばれています。

 

 ……

 

 ……

 

 (「戦争犯罪」っていう言葉は、ちょっとおかしくないか)

 と、僕は思っています。

 

 (ただの「犯罪」でいいだろう)

 と――

 

 あるいは、

 ――国家犯罪

 が、より適切ではないかと思っています。

 

 ――国家が戦争のドサクサに紛れて行う犯罪

 という意味です。

 

 ただの、

 ――犯罪

 と、

 ――国家犯罪

 との違いは、何か。

 

 ……

 

 ……

 

 最も単純な答えは、

 ――規模

 です。

 その犯罪に関わる人たちの数の多さです。

 

 ただの、

 ――犯罪、

 は、

 ――1人

 ないし、

 ――数人

 多くとも、

 ――数十人

 くらいでしょうか。

 

 一方、

 ――国家犯罪

 は、

 ――数千人

 ないし、

 ――数万人

 多ければ、

 ――数十万人

 ないし、

 ――数百万人

 くらいでしょうか。

 

 とにかく――

 国家犯罪は、それに関わる人たちの数が桁違いに多いのです。

 

 が――

 ただの、

 ――犯罪

 も、

 ――国家犯罪

 も、

 ――法で禁じられている所業をあえて行う。

 という意味では――

 まったく同質です。

 

 そうであるにも関わらず、

 ――国家犯罪

 を、

 ――戦争犯罪

 と呼んで――

 あたかも、ただの、

 ――犯罪

 とは異質であるかのような演出をするのは――あるいは、何か戦争に固有の事情に依拠をした犯罪であるかのような演出をするのは――

 僕には、ちょっと余計なことに感じられます。

 

 ――戦争犯罪

 は、ただの、

 ――犯罪

 でよい――

 

 ――戦争犯罪人

 も、ただの、

 ――犯罪人

 でよい――

 

 いや――

 

 もっと単純に、

 ――犯人

 でよい――

 

 そう思います。