ロシア政府によるウクライナ戦争について――
ロシアの多数派の人たちにとっては、
――ロシア政府は、国際法に明確な違反をし、主権国家であるウクライナへ侵略をしているのであるから、当然ながら、ロシアの国益を損ねている。
との見解よりも、
――ロシア政府は、たしかに主権国家であるウクライナへ侵略をしているが、侵略をするように仕向けられただけかもしれないので、ロシア政府がロシアの国益を損ねていると安易に決めるつけるのは控えるべきだ。
との見解のほうが、より妥当と感じられているようである――
ということを、きのうの『道草日記』で述べました。
そもそも――
ロシアの多数派の人たちは、
といっているそうですね。
――ロシアの一部である。
と――
よって、
――ロシアの国内の治安維持のために、軍隊を出している。
と主張をしているようです。
――したがって、我々は国際法に違反をしてはいない。
ということなのでしょうね。
……
……
仮に、百歩譲って、ロシアの多数派の人たちの主張を認めたとして――
国内の治安維持のために軍を出し、同じ国内の人たちの命を何千、何万と奪うことが、ロシアの国益になりうる、という主張は――
少なくとも僕には大いに疑問なのですが――
このように述べると――
おそらく、
――お前はロシアに住んだことがなく、ロシアのことをまったく知らないのだから、わからないのだ。
といわれるのでしょうね。
もし、そういうことなら、
(わかりたくはない)
と心の底から思います。
が――
20世紀以前の歴史の中では、
――国内の治安維持のために軍を出し、同じ国内の人たちの命を無数に奪う。
という出来事が頻出をしていることは、僕も知っています。
(つまり、「ロシアは、21世紀において、20世紀以前の歴史の中にあった」ということか)
その事実を認めないわけにはいかないでしょう。
そして――
そんな国の政府が、国際連合の常任理事国の任を果たし続け、核兵器を公然と備え続けてきた、という事実も――
……
……
――今回のロシア政府によるウクライナ戦争によって、人類の歴史は 100 年以上も巻き戻された。
との見解が識者から示されていますが、
(本当に、その通りだ)
と僕も思います。