相手に非があると思えたときには、
――謝罪の要求
ではなく、
――留意の依頼
が、よいのではないでしょうか。
「留意の依頼」というのは、
――相手に「非」があると思えたことを明確に伝え、その行為や発言を今後は繰り返さないように、相手に依頼する。
ということです。
これに対し、「謝罪の要求」というのは、
――相手に非があることを相手にも認めさせ、その行為や発言に見合うと思われる罪滅ぼしを、相手に要求する。
ということです。
「謝罪の要求」で引っかかるのは――
相手に非があること相手にも認めさせるという点――
および、その非に見合うと思われる罪滅ぼしを要求するという点――
です。
どちらも相手に何らかの不愉快を強いることではありますが――
ハードルが低いのは、断然、「留意の依頼」のほうでしょう。
「留意の依頼」では――
相手に対し、ただ同様の行為や発言を繰り返さないように頼むだけです。
相手は、自分の非を認める必要もなければ、罪滅ぼしを行う必要もないのです。