マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「謝罪の要求」よりも「留意の依頼」

 相手に非があると思えたときには、

 ――謝罪の要求

 ではなく、

 ――留意の依頼

 が、よいのではないでしょうか。

「留意の依頼」というのは、

 ――相手に「非」があると思えたことを明確に伝え、その行為や発言を今後は繰り返さないように、相手に依頼する。

 ということです。

 これに対し、「謝罪の要求」というのは、

 ――相手に非があることを相手にも認めさせ、その行為や発言に見合うと思われる罪滅ぼしを、相手に要求する。

 ということです。

「謝罪の要求」で引っかかるのは――
 相手に非があること相手にも認めさせるという点――
 および、その非に見合うと思われる罪滅ぼしを要求するという点――
 です。

 どちらも相手に何らかの不愉快を強いることではありますが――
 ハードルが低いのは、断然、「留意の依頼」のほうでしょう。

「留意の依頼」では――
 相手に対し、ただ同様の行為や発言を繰り返さないように頼むだけです。

 相手は、自分の非を認める必要もなければ、罪滅ぼしを行う必要もないのです。