マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「騙すよりは騙されるほうがよい」は本当か

 人は――
 誰かを騙(だま)すよりは、誰かに騙されるほうが、よいと思いますが――

 ときに――
 騙されること自体が罪になることもあるので――
 そう単純には割り切れません。

 人が騙されるときというのは――
 誰かを騙そうとしているときであったり――
 誰かを出し抜こうとしているときであったり――

 あるいは――
 自分だけ利益を掠めとろうとしているときであったり――
 自分だけ損害を免れようとしているときであったりします。

 つまり、何かズルをしようとしているときですね。

 もし、そのような“ズルをしようとする意図”がないのにもかかわらず、騙されてしまったら――
 そのときは、

 ――騙すよりは騙されるほうがよい。

 と、胸を張って自分にいいきかせることができるでしょう。

 つまり――
 最後は自分の良心の問題ですね。