マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

苦しいときは

 苦しいときは、

 ――この苦しみが終わるなら、どうなってもいい!

 などと、つい思うものですが――
 本当は、この言い草それ自体に深刻な矛盾が潜んでいるのですよね。

 本当に「どうなってもいい」のなら、苦しみが続いてもよいはずで――
 今の苦しみを何としても終わらせたいのなら、「どうなってもいい」は、嘘ですね。

 だって、「この苦しみは終わってほしい」と願っている時点で、「どうなってもいい」はありえませんから――

 でも――
 本当に苦しいときは、人は、こうした矛盾にも、なかなか気づかないものです。

 気づくなら、そんなには苦しんでいない――
 ということでしょう。