マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

定見をもって

 世界は混沌に満ち溢れています。

 が――
 その混沌は、定見をもって眺望すれば、それなりに面白く感じられるものです。

「定見をもって」というのは、

 ――原理・原則をきちんと踏まえて――

 とか、

 ――明確な判断基準や価値尺度と照らし合わせて――

 とかいった意味です。

 が――
 定見をもつことなく、ただ闇雲に混沌を眺望していたら――
 やがて、つらく苦しくなるでしょう。

 こんな混沌に満ち溢れたところなら、

 ――この世界から早く消えてしまいたい。

 と思っても不思議はありません。

 定見をもって混沌を眺望するということは――
 この混沌に満ち溢れた世界を無事に生き抜く上では、欠かすことのできない知恵といえましょう。