今年のノーベル物理学賞は、日本人の3名の研究者に送られたそうですね。
昨夜は、そのニュースでもちきりでした。
ちょっと騒ぎすぎだろうと思います。
まあ、無視されるよりは、ずっといいのですが――
少なくとも日本の科学界にとっては――
が――
それにしても、ちょっと異様です。
本当に重要なことは――
あの3名の理論物理学者の業績の意義を理解し、その受賞の理由を理解することであって――
受賞した事実に驚喜することではありません。
それにしても、日本人は本当にノーベル賞が大好きですよね。
過剰なまでに大好きです。
たしかに世界有数の権威を備えた学術賞であることに違いはありませんが――
ちょっと過大評価しすぎでしょう。
何が真に優れた科学研究かなどは、そう簡単には決められないものです。
10人が集まれば10通りの結論が出てくるものです。
それを、
――えいや!
とばかり、強引に1つに絞っているのですから――
限界はあります。
ノーベル賞といえども、受賞は相対的な意味しかもちません。
しょせんは生身の人々の主観が評価をして決めていることです。
例えば、世界選手権の100メートル走で世界最速ランナーに認定されることとは、わけが違います。