今日の昼下がり――
外国人の男性と話をしていて――
ふと気がつきました。
自分の生まれ育った国を好きになれるかどうかは――
自分の国の悪いところを受け入れられるかどうかだ、と――
自分の国の良いところなら――
他の全ての国々の人々にとっても良いところに違いありません。
ですから、
――僕は日本が好きだ。京都や奈良の街を巡る度に、そう思う。
などといっている人は――
実際のところは、どこまで日本を好きなのか――
大いに怪しいものです。
盆や正月に、すし詰めの新幹線に揺られながら、
――これが日本だよね。
などと笑って済ませていられる人――
あるいは――
雑多な繁華街の派手な看板の乱立ぶりをみて――
あるいは――
選挙の街宣車がうるさく走りすぎるのをみて――
――これが日本だよね。
などと笑って済ませられる人が――
たぶん本気で日本を好いているのでしょう。