マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

聴覚も

 音が彩る風景というのを――
 もう少し味わってもいいと思います。

「音が彩る」というのは――
 文字通り、様々な種類の音が聞こえてくる――
 ということです。

 もちろん――
 そうした音は心地よいものでなければなりません。

 騒音で「彩る」というわけにはいきませんよね。

 では、「音が彩る風景」とは何か――
 耳で聞くものが彩る「風景」とは?

 もちろん――
 目でみるものではありません。

 それは、心に浮かべるものです。

 つまり、「音が彩る風景」とは――
 目を閉じて耳を澄ませば思い浮かぶ光景のことです。

 今夜――
 実際に試してみました。

 いつも行き来する街路の只中で、目を閉じて耳を澄ませてみました。

 すると――
 目を開ければ実際にみえる風景とは全く違う光景が心に浮かびましたよ。

 日々の心掛けによっては――
 聴覚も、視覚と同様に、心象を豊かにするのですね。