マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

独創的すぎる独創性を目にすると

(いったい、どんなふうに考えたら、そんな独創的すぎるアイディアが出てくるの?)
 と感じるほどに図抜けた独創性を目にすると――
 何だか嬉しくなります。

 その独創的すぎる独創性に、たぶん特段の理由はありません。
 せいぜい、

 ――自分がやりたいようにやったら、こうなった。

 といった類いのことです。

 その独創性の産みの親にしてみれば――
 他の独創性をみて比較検討したりしなかったからこそ、独創的すぎる次元へ辿りつけたわけで――
 これといった忍耐や努力をしていないことが、ほとんどです。

 ただ突っ走っちゃっただけ――
 その結果として、独創的すぎる独創性がもたらされた――

 そんな独創性を目にして――
 僕が嬉しくなるのは――

 その独創性が――
 誰かに潰されなかった僥倖を思うからです。

 独創的すぎる独創性が日の目をみたということは――
 それまでに、その独創性を守り抜いてきた人たちがいるからなのですよね。

 ――これ、独創的すぎて、ついてくのが大変なんだけど、でも、なんか良さそうだから、しっかり守っていこう。

 と思った人たちが――

 そういう人たちの好奇心や寛容性や決意や覚悟に思いが至るものだから――
 僕は、つい嬉しくなってしまうのです――独創的すぎる独創性を目にすると――