自宅と職場とを――
バスや鉄道などの公共交通機関を利用して行き来する場合と――
車やバイクや自転車などを自分で運転して行き来する場合とでは――
地域社会の感じられ方が変わってくるように思います。
公共交通機関を利用して行き来する場合には――
自宅と職場とが地域社会の中の離れた2つの点として存在している感じで――
自分で運転して行き来する場合には――
地域社会が自宅と職場との双方を含む1枚の広い面として存在している感じです。
つまり――
公共交通機関を利用する場合は、自宅と職場との2つの点が意識され――
自分で運転する場合は、自宅と職場とを含む地域社会が意識される――
要するに――
公共交通機関を利用していたら、なかなか地域社会を意識する機会が得られない――
ということですね。
理由は――
たぶん、そんなに難しくはなくて――
公共交通機関を利用する場合は――
それを利用している間に、本を読んだり、ネットにアクセスしたり、ノートPCでファイルを作成したり、何か他のことを考えたり、居眠りをしたりしているからでしょう。
ところが――
自分で運転する場合は、そうはいきませんよね。
例えば、どこそこを通過して、どこそこまで来れば、もうすぐどこそこへと辿りつく、などということを――
多少なりとも考え続けています。
このことが――
地域社会を面として捉える契機になっているのでしょう。