優れた営業トークとは――
買い手をその気にさせることはもちろんのこと――
もう一つ、重要な要素を含んでいると感じます。
それは――
買い手に時間をロスさせないこと――あるいは、ロスしたと感じさせないこと――
買い手は、おカネだけではなく、時間もかけて、買い物をしようとしています。
同じ商品を同じ金額で手にするのなら――
当然、短い時間で済ませるほうが、よいわけです。
そのためには――
無駄なトークをしないこと――
買い手が関心のあることだけに触れること――
そして――
買い手の考えをまとめる手助けに腐心すること――
ときには、あえて買い手の関心から外れる提案をすることで、買い手の迷いを鎮めること――
そうやって買い手の時間を節約させることが――
真に優れた営業トークには不可欠だと感じます。
買い手の時間を節約しておけば――
仮に、そのときは、その気にさせることができなかったとしても――
あとで、その気になってくれることが、あるかもしれません。
が――
ひとたび時間をロスさせたら――
そういうことは、まずないといってよいでしょう。
買い手は、おカネだけでなく、時間にもシビアであることが多いのです。