マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

優れた営業トーク

 優れた営業トークとは――
 買い手をその気にさせることはもちろんのこと――
 もう一つ、重要な要素を含んでいると感じます。

 それは――
 買い手に時間をロスさせないこと――あるいは、ロスしたと感じさせないこと――

 買い手は、おカネだけではなく、時間もかけて、買い物をしようとしています。

 同じ商品を同じ金額で手にするのなら――
 当然、短い時間で済ませるほうが、よいわけです。

 そのためには――
 無駄なトークをしないこと――
 買い手が関心のあることだけに触れること――

 そして――
 買い手の考えをまとめる手助けに腐心すること――
 ときには、あえて買い手の関心から外れる提案をすることで、買い手の迷いを鎮めること――

 そうやって買い手の時間を節約させることが――
 真に優れた営業トークには不可欠だと感じます。

 買い手の時間を節約しておけば――
 仮に、そのときは、その気にさせることができなかったとしても――
 あとで、その気になってくれることが、あるかもしれません。

 が――
 ひとたび時間をロスさせたら――
 そういうことは、まずないといってよいでしょう。

 買い手は、おカネだけでなく、時間にもシビアであることが多いのです。