自分の思っていることと――
相手の思っていることとが、
――同じである。
とわかっているときには――
人は――
それほどのストレスを感じないと思うのですよね。
強いストレスを感じるのは――
自分の思っていることと――
相手の思っていることとが、
――同じなのか同じでないのかが、わからない。
というときです。
これが一番しんどい――
……
……
面白いのは、「同じである」とわかっているときと同様に、
――同じでない。
とわかっているときでも――
そんなに強いストレスは感じない――
ということです。
おそらく、
――同じでないとわかっていれば、最初から「同じである」なんて期待しないよ。
と割り切れるからでしょう。
この“同じでないことの確認”がストレスを和らげうるということに――
僕らは、もう少し注意を払ってもよいのではないか、と――
思っています。
もちろん、“同じでないことの確認”より“同じであることの確認”のほうが、より確実にストレスを和らげうるとは思いますが――
同じなのか同じでないのかがわからない状況こそが、最大のストレスなのであって――
そうした状況を回避する目的で積極的に“同じでないことの確認”をとることは、それなりに意味のあることのように――
僕には感じられます。