ちょっと良いと思っていると、すぐに悪くなる――
というのは――
地震も病気も同じようです。
先々週からの熊本地震は――
きのうは、最大震度3くらいの揺れが1回しか起こらなかったのに――
きょうは、夕方の時点で、すでに3回以上、起こっているようです。
まるで治療の手立てのない慢性の病気のようです。
地震も病気も――
どちらも自然現象という点では――
同じなのですね――
もちろん、規模や種類は大きく異なりますが……。
治療の手立てのない慢性の病気のことを知ろうと思ったら――
何よりもまず、その病気を実際に患っている人たちの話を聞くことが重要だ――
と考えられています。
医学の教科書や論文に頼りすぎてはいけないのですね。
“治療の手立てがない”というのは――
人類にとっての現在進行形の問題であり――
その問題が生じているのは、決して教科書や論文の中ではないからです。
実際に患っている人たちの話を聞き、体を診、何かを感じて考えて――
未だ知られていない治療の手立ての糸口を探っていくことになります。
おそらく――
地震についても似たことがいえるでしょう。
少なくとも――
地震が起きているのは、地震学の教科書や論文の中ではありません。