マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

色気の演出に長けた人は

 色気は――
 それを振りまく人だけのものではなく――
 それを受けとめる人のものでもあります。

 色気の溢れる外見をした人が――
 たとえ、どんなに惜しみなく色気を振りまいたところで――

 それを周囲の人たちが、しっかりと感じ、受けとめない限り――
 色気の演出は完遂されません。

 もとより――
 色気の演出には、時刻や場所、状況などを慎重に織りこむことが大切ですが――

 真に織りこむべきは――
 その場所に居合わせる人たちの心の状態です。

 色気をしっかりと受けとめる準備が整っているかどうか――
 色気を受けいれ、存分に楽しめる気分でいるかどうか――

 色気の演出に長けた人は――
 周囲の人たちの気持ちを正しく汲みとれる人でもあります。