――感性
という言葉がありますね。
――物事の性質を深く感じとる能力
くらいの意味で使われます。
僕は――
この「感性」というのは、
――色気への感受性
のことだと――
半ば本気で思っています。
いわゆる感性を刺激する性質の筆頭かつ中核が色気であり――
他の性質への感受性は、色気への感受性に引き上げられて高まっているにすぎない、と――
考えています。
つまり、
――感性は色気で十分だ。
ということですね。
より正確には、
――感性は、色気によってのみ、真に刺激されうる。
と――
……
……
――感性は性欲に比例する。
というのは、さる高名なコピーライターの方のお言葉です。
おそらく、多くの人たちによって――とりわけ男性諸氏によって――容易に受け入れられる経験則だと思うのですが――
この経験則を――
あえて「色気」を用いて言い直せば、
――感性は色気で十分だ。
となります。