かなりの美人さんなのに――
ご自分の魅力の性質を正しく把握されていらっしゃらないような女性を――
時々お見かけします。
派手な花柄の着物ではなくて、落ち着いた無地のドレスのほうが似合うのに、とか――
言葉少なく振る舞うのではなくて、思ったことを素直に口にするほうが親しまれるのに、とか――
(残念だな~)
と思います。
近くにいる誰かが忠告をしてあげればよいと思うのですが――
そう簡単にはいかないのでしょうね。
忠告というのは、つねに相手の機嫌を損ねるリスクを伴います。
そのリスクをとろうとする人が――
その美人さんの近くに何人いるか――
そして――
仮に、何人かいたとして――
その忠告を、当人が受け入れないかもしれない――あるいは、その忠告の意味をきちんと理解できないかもしれない――
……
……
かなりの美人さんであっても――
ご自分の魅力の性質を正しく把握し、その魅力を遺憾なく発揮するには――
目に見えないところで――
いくつか障壁が横たわっています。