マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「君主制≠民主制」は誤解

  君主制 ≠ 民主制

 は誤解である――
 ということを――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 正確には、

 ――「君主制ならば民主制ではない」との命題は偽である。

 ということです。

 ……

 ……

 当たり前ですが――
 「君主制」と「民主制」とが意味するところは違うのです。

 字義としては、

  君主制 ≠ 民主制

 は、その通りです。

 が――
 それは――
 例えば、

  濃い ≠ 明るい

 が、その通りであるのと同様です。

 ただし――
 「濃い」には「薄い」を――
 「明るい」には「暗い」を――
 それぞれ対比させる必要がある――
 ということは――
 決して忘れるわけにはいきません。

 どういうことか――

 ……

 ……

 君主制は国家制度であり――
 民主制は政治制度である――
 ということです。

 きのうの『道草日記』で述べたように――
 国家制度には――
 大まかにいって2つあります。

 ――君主制

 と、

 ――共和制

 との2つです。

 一方――
 政治制度は――
 大まかにいって、

 ――民主制

 と、

 ――独裁制

 との2つがあります。

 よって――
 国の在り方は――
 厳密にいうと――
 4通りあるといえます。

 (1) 君主制で民主制
 (2) 君主制独裁制
 (3) 共和制で民主制
 (4) 共和制で独裁制

 の4通りです。

 日本は(1)です。

 イギリスも(1)です。

 (2)は、今日では、ほとんど歴史上の概念となっています。

 現存する国家では――
 リヒテンシュタイン公国が当てはまるといわれています。

 (3)の代表格はアメリカです。

 (4)の代表格は中国でしょう。

 ……

 ……

 いずれにせよ、

 ――君主制ならば民主制ではない。

 というのは誤りなのです。

 正しくは、

 ――君主制ならば共和制ではない。

 か――
 もしくは、

 ――独裁制ならば民主制ではない。

 なのです。