マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

わからなくても気にしない

 わからない話を何度かきいているうちに、段々わかってくることがあります。
 大学時代に、よく経験しました。

 最近は――
 これまでに馴染みがなくて、よくわからなかった事柄について、何度か考えているうちに、段々わかってくる――
 ということを経験しております。

(うわ、なんだよ、これ。わかんね~よ、こんなの~)
 と思っているうちに――
 自然と、
(あ、なんだ、そういうことか。それなら、わかるよ)
 と思えてくるのですね。

 高校時代には、ありえなかったことです。

 例えば――
 難しい数学の問題をみたときに、
(うわ、なんだよ、これ)
 と、一度、思ってしまったら最後でした。

 その後、
(あ、なんだ、そういうことか)
 と思えることなど、まず期待できなかった――

 当時と今とで、何が違うのでしょうね。

 もちろん、知識量は格段に違います。

 が――
 それだけが要因とも思えません。

 どうやら、

 ――わからないことで苛立つことがなくなった。

 というのが、第一の要因です。

 高校時代は、何かわからなことにぶつかると、明らかに苛立っていましたからね。
 その苛立ちが絶望感みたいなものを呼び込んでいました。

 だから――
 わからないことをいつまでもダラダラと考える、ということはしなかった――
 できなかったのです。

 今は、何でもないことですからね。
 わからなくても気にしない――(笑

 世の中は、わからないことだらけなのです。
 わからないことだらけだからこそ、世の中は面白いのです。