人の一生は教育で決まると思っています。
どういう教育を受けてきたか――
それが、その人の価値観を決め、人生観を決め、社会観を決めます。
ここでいう「教育」とは、学歴のことではありません。
たしかに、日本は学歴社会の様相が色濃いので、学歴は人の一生を左右しかねませんね。
それは否定しません。
が――
たとえ十分な学歴があっても、それを十分に活かすためには教養が必要であり――
たとえ不十分な学歴であっても、その不十分さを受け入れるためには、やはり教養が必要なのです。
教養とは、人の思考や発想を自由にするための必要条件です。
単に古今東西の叡智を知識として詰め込むことではなく、それら叡智が自分でも少しは再現できるように、その準備をととのえてあること――
それが教養です。
そして――
教養への道筋を示すのが、教育の主眼です。