マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

かかる小人が

 今日の昼頃に――
 安倍氏の首相就任以来、ほぼ一貫して安倍氏寄りとみられていた政治評論家が――
 民放のTV番組に出演し、次のように述べていた。

 ――今さら記者会見で何をいわれても聞く耳はもてない。虚しい。

 と――

 そして――
 先ほど、安倍首相が入院先の都内の病院で記者会見をし――
 事実、虚しい釈明を行っていた。

 くだんの評論家は、辞意表明以降の安倍氏を全く支持しないようだが――
 それでも、なお、安倍氏びいきの有権者は少なくない。

 あの朴訥した語り口が誠実さの表れだと、つい、みてしまうのであろう。

 そうした人々は、今日の記者会見を少なからず好意的に受け止めるのだろうが――
 僕としては、
(話にならない!)
 というのが本音である。

 安倍氏は公人である。
 首相を辞めても、国会議員という公人であることに変わりはない。

 その公人としての自覚が、少なくとも今日の記者会見からは、微塵も感じられなかった。

 まことにお粗末な社会人といわざるをえない。

 今日の記者会見で、安倍氏は、辞意の最大の理由は体調不良だといった。
 首相を務められないほどの体調不良であった、と――

 であるならば――
 国会議員とて、務められまい。

 国会議員には、給与も含め、莫大な税金が投じられているのである。
 それは、それだけの責めを、国民が負わせているからだ。

 安倍氏には、早くとも次の衆院総選挙までは職を離れ、静養に努めてもらいたい。

 国会議員の職を一旦、辞すれば――
 再度の当選が容易でないことは、わかっている。

 が――
 それだけの過ちを、安倍氏は犯した。

 その過ちの大きさに、まだ気づけぬのか。

 かかる小人(しょうじん)が教育理念まで語っていたのかと思うと、腹が立つ。

 ――退職金を返納せよ。

 とまでは、いわないでおこう。

 が――

 国会議員は辞職せよ――
 直ちに――

 実社会は、そんなに甘くはない。