マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

自分を基準に周囲をみる

 自分のことが、よくわかっていないと――
 周囲のことも、よくわからなくなるものです。

 ――あいつ、なんで、いつもああなのか?

 と盛んに首を傾げている人ほど――
 周囲の人々には、

 ――ああ、この人は自分のことがわかっていないんだ。

 と思わせている節があります。

 人は、あくまで、自分を基準に周囲のことを理解しようとしますから――
 自分のことがわかっていなければ、周囲のことがわからなくなるのは、当然です。

 使い方のわからない物差しで長さを測るようなものです。

 こういう話をすると――

 ――よし、完璧な物差しであろう!

 と思う人たちがいます。

 自分を基準に周囲をみるのだから、そういう自分は、常に清く、正しく、美しくなければならない、と――

 それが可能なら、それに越したことはありませんが――

 ――常に清く、正しく、美しく――

 なんて――
 たぶん人間業ではありませんよ(笑

 自分を基準に周囲をみるときには――
 自分がもっている汚いところ、間違っているところ、醜いところを、しっかりと受け入れて把握することが、生命線になってくるでしょう。