文章では、まず主題の結論をいって――
その後で、結論に至る理由を説いたり、結論を支える根拠を示したり、喩え話やエピソードを挿んだりするのがいいと思うのです。
いきなり喩え話やエピソードから始まる文章をときどきみかけるのですが――
そうすると、それら喩え話やエピソードが主題だと勘違いをさせられるので――
読み終わる頃には、すっかりガッカリさせられているのですよね。
とくに、その喩え話やエピソードが巧妙だったりユニークだったりすれば、その分だけ余計にガッカリさせられる――
要するに、せっかくの喩え話やエピソードが一気に色褪せてしまうのですよ。
喩え話やエピソードに凝った文章を書きたいのなら――
それらを最初にもってくるのは、得策ではありません。
オードブルの前にメイン・ディッシュを供するようなものです。