マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

元日の夕暮れ時に

 きょう――元日の夕暮れ時に――
 自宅の近くのビルの前を歩いていたら――

 1台の自家用車がビルの玄関前にハザード・ランプを点滅させて停まっていました。

 ビルの玄関から警備員の男性が出てきて――
 その自家用車のもとへ近づいていきます。

(車を移動するように注意するのかな)
 と思ってみていると――

 自家用車の窓が開き、
「あ、お父さん!」
 と、若い女性の声が飛び出てきました。

 よく見ると――
 後ろには、その女性の子どもと思しき赤ん坊の姿も――

「ほら、お祖父ちゃんだよ~」
 と、若い女性の声――

 赤ん坊の言葉にならない声がもれてきました。

 警備員の男性は、無言で笑っています。

 たぶん――
 お正月も勤務中のお父さんのところへ――
 娘さんがお孫さんの顔を見せにきたのでしょうね。

 娘さんが帰省中の慌ただしい一幕であったように想像します。