マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

30歳までに済ませておきたい知的鍛錬

 文芸としては拙くて荒削りでも――
 主旨としては斬新で画期的な本があれば――

 主旨としては陳腐で守旧的でも――
 文芸としては高度に洗練されている本もあります。

 どちらが優れた本であるかは――
 一概にはいえませんが――

 10代や20代の人たちが正統的な読解力を身につけるのに適した本は――
 あきらかに後者のほうでしょう――すなわち、主旨は陳腐で守旧的だけれども、文芸は高度に洗練されている本――

 そういう本を繰り返し読み込み、指導者の教示を受けつつ――
 文意を読み解くとはどういうことかを体感し、体得し――
 その上で――
 前者のほうの本を読み解いていく――すなわち、文芸は拙くて荒削りだけれども、主旨は斬新で画期的な本を――

 このような知的鍛錬は――
 ぜひとも10代や20代のうちに済ませておきたいところです。

 30歳を過ぎたら――
 なかなか、そんな気持ちにはなれません――悲しいことに――