マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

人が不安を最も強く感じるとき

 世の中には――
 自分が知らなくてよい現実などは、たぶん一つもないと思いますが――

 知ってしまったら、途端、不安に苛まれ、耐えられなくなる――
 というような現実は――

 たぶん、いくらでもあることでしょう。

 現実をどこまで知るのがよいのか、という問題は――
 不安にどこまで耐えられるのか、という問題と――
 ほぼ同等です。

 では――
 不安に耐えるには、どうしたらよいでしょうか。

 ……

 ……

 答えは簡単で――

 自分の不安を、自分が耐えられる程度に緩和することです。

 そのためには――
 世の中の情報をできるだけ多く集める――
 そして、何が確定要素で、何が不確定要素かを確実に判断する――

 一般に――
 不安とは、世の中の不確定要素が、人にもたらす感情です。

 不確定要素が大きければ大きいほどに、人は不安を強く感じます。

 が――
 不安を最も強く感じるのは――
 確定要素と不確定要素との判別ができないときです。

 世の中の厳しい現実にきちんと向き合える人は――
 この判別を着実に行うことで、不安の強さを最小限に抑えているのです。