――排除の論理
が――
ポジティブにとらえられることは――
(まず、ない)
といってよいでしょう。
……
……
10代の頃に、
――差別と区別との違いを説明できるか。
と問われ――
返答に窮していると、
――区別して排除することが、「差別」だ。
との説明を受けて――
(なるほど……)
と首肯したことがあります。
つまり、
――排除の論理
とは、
――「差別」が、単なる「区別」ではない理由
そのものなのですね。
……
……
“排除の論理”は常にネガティブです。
――差別
が、決してポジティブな意味をもたないように、
――排除の論理
が、ポジティブな意味をもつことも、また――
ありえないのです。