民主党が、また、つまずきました。
衆議院議員・永田寿康さんの「堀江メール」問題です。
ライブドアの前社長・堀江貴文さんが、自民党の幹事長・武部勤さんの息子さんへ、資金を提供するように指示を下したとされるメールです。
このメールの存在を、永田さんは、国政の場やマスコミを通じ、全国に知らしめました。
先週のことです。
が、今日になって、メールの信憑性が立証できなかったとして、永田さんは議員辞職を決意したらしいのです。
今日の午前中の報道によります。
真実はわかりません。
が、この際、真実など、どうでもよい。
私が問題にしたいのは――
この話、堀江さんが健在だったら、表に出てきたか、ということです。
粉飾疑惑で逮捕され、地位も名誉も失った堀江さんが絡むから、国会に持ち出されてきた話なのだと思います。
その手口に品がない。
政治家としての誇りが感じられない。
たしかに、政治に絡む金銭疑惑を追及することは、ある程度は必要かもしれません。
が、政治の本筋ではないだろうと感じます。
他人の足を引っ張っているだけというのが実態でしょう。
百歩譲って、意味のある政局闘争だったと解釈しましょう。
政治家が自分の政策理念を実行に移すために他人の足を引っ張るのは必要悪です。
が、なぜ、この時期なのか?
民主党は、先の衆議院選挙で大敗したばかりです。
敵を攻めるなら相応の気構えが必要だったはずです。
しかも、今の自民党の執行部は、総理以下、名うての喧嘩上手たちで、ひしめきあっています。
オソマツとしか、いいようがありません。
――民主党に人なしや?
新たな疑惑が浮上するのは、致し方のないことでしょう。