マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

粉雪で「うほ~!」

 今夜の仙台は、いい感じで粉雪が降っています。
 これは、つもりそうですね。

 やはり、雪はサラサラの粉雪に限ります。
 ベチャベチャのボタ雪では、うっとうしいだけです――とくに降り終わったあとが――

 僕は生まれが千葉でして、そのあとは岡山や東京などにいましたから――
 雪といえば、ボタ雪でした。

 仙台にきて、粉雪をみたときは、
(うほ~!)
 と心を動かされたものです。

 実をいうと、4歳から6歳までは、スイスのチューリッヒにいました。

 なので、粉雪なんて、そこで散々にみているはずなのですが――
 覚えていないのですね。

 雪景色は覚えていても、粉雪がしんしんと降っている情景は、覚えていないのです。

 いや――
 もしかしたら、仙台の粉雪によって、それが無意識に呼び覚まされて――
 それで、

 ――うほ~!

 となったのかもしれませんが――

 ボタ雪はもちろん、粉雪だって、降り積もったら、あとが厄介です。
 日常生活に支障が出ます。

 とくに、仙台は雪国というわけではありませんので――
 雪が積もると、皆さん、色々とトラブルを起こすのですね。

 だから、雪国の人たちが、雪を恨めしく思う気持ちは、よくわかるつもりです。

 でも、粉雪をみて、

 ――うほ~!

 と思えるのは――
 やはり、そこまで雪を厄介モノにはしていない証拠でしょうね。

 ところで、いま気づきましたが――
 スイスは雪国です。

 毎年、ドカ雪が降っていました。

 たぶん、かの国では、雪は、ボタ雪だろうと粉雪だろうと、厄介モノです。
 だから、チューリッヒでの粉雪の記憶がないのかもしれません。

 厄介モノのことなんて、さっさと忘れたいですからね。