マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

雪のことが書けない

 概して――
 雪国の人たちは雪を恨むことが多いようですが――
 雪が滅多に降らない地方の人たちは、雪に憧れることが多いようです。

 僕は仙台は住んでいて――
 仙台は、雪が滅多に降らないというわけではないけれども、しょっちゅう降るというわけでもなく――
 その中間です。

 ですから――
 雪を恨む人の気持ちも、雪に憧れる人の気持ちも、何となくわかります。

 あるいは――
 どちらの気持ちも、よくはわからない――

 きょう、雪に憧れているらしい作家さんのエッセイをよみました。

 その作家さんが雪国を訪ねられたときに、雪への印象をめぐって地元のご友人とスレ違った様子を、ユーモラスに描いておられたのですが――
 なぜか、どちらの立場にも共感しがたくて――
 もどかしい読後感だけが残りました。

(僕は雪のことは書けないな――書かないほうがいいな)
 と感じました。

 ……

 ……

 それでも――
 きょう、こうして『道草日記』に書いているわけですが――(苦笑

 逆にいうと、
(ここでしか書けないな)
 ということですね。