マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

21世紀のお正月

 お正月は、いつもなら会わない人たちと会う機会が、しぜんと多くなりますよね。
 遠く離れた家族とか、親戚とか、友人とか――

 もちろん、100年前ならば、交通の便は、今ほどには良くなかったわけですから――
 今のお正月とは、だいぶ様相が違っていたでしょう。

 が――
 21世紀になって――
 そうしたお正月が当たり前になっている以上――
 逆に――
 お正月には、いつもなら会わないような人たちとも、意識して会うようにしたほうがよいように思います。
 それが、お正月気分を味わう最も確実な方法ではないか、と――

 もちろん、21世紀になったって――
 初日の出や初詣はよいものです。

 が――
 それだけでは、お正月気分を十分に満喫することは、もはや、できないのではないでしょうか。

 いつも顔を合わせている人たちだけで初日の出を拝んでも、初詣に出かけても――
 お正月気分をそんなには味わえない――

 ふだんなら会わないような人たちと会って、一緒に拝んだり出かけたりするから、

 ――お正月

 あるいは――
 少なくとも、

 ――21世紀のお正月

 であるような気がしてなりません。