マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「美しくあろう」と思ったら

 もし、人が、

 ――よし! 美しくあろう!

 と思ったら――
 本当に美しくなれるものでしょうか。

 もちろん――
 この場合の「美しさ」とは――
 若くて綺麗な女性が持っている「美しさ」ばかりではなくて、

 ――人としての美しさ

 です。

 僕は――
 もし、人が本気で「美しくあろう」と思ったら――
 本当に美しくなれると考えています。

 どうすれば美しくなれるのか――

 美しい人は――
 ほぼ例外なく――
 自分の持っている能力や気力・体力を十二分に発揮しています。

 おそらくは――
 自分の力を十二分に発揮していることそれ自体が――
 美しさの源になっています。

 ですから――
 本気で「美しくあろう」と思ったら――
 まずは、自分の力を過不足なく見極めることです。

 自分に――
 どれほどの能力が備わっているのか――
 どれほどの気力・体力が漲(みなぎ)っているのか――

 それらを見極めた上で――
 その上限値の2割増し程度に無理をしてみる――

 そうすれば――
 人は、自然と輝きを放つようになるでしょう。

 目安は2割増しです。

 3割増しや4割増しでは、無理のしすぎです。

 無理をしすぎると、輝きは磨耗し、やがては美しくなくなります。

 また――
 たとえ2割増しであっても――
 長期間にわたって無理を重ね続ければ、やはり輝きは磨耗し、美しくなくなります。

 つまり、

 ――よし! 美しくあろう!

 と思ったら――
 期間限定で2割増し程度の無理を試みるのが良いのです。