勝負の流れを変えるものは何か――
ずばり、
――後悔
です。
――あの時、セオリー通りにやっていれば……。
とか、
――あの場面は、もう少し慎重にいくべきだった。
とか――
勝敗が決まる前――勝負の最中に――
はからずも抱いてしまう後悔の念――
その感情が、無意識のうちに判断力や集中力を低下させ――
有利な形勢を失わせます。
有利な形勢を最後まで手放すことなく――
終始、互角以上にわたりあうためには――
決して後悔をしないことです。
勝負の最中のあらゆる局面において――
決して後悔をしない手を打っていく――
裏目に出てもいい――
後悔さえしなければ、それでいい――
……
……
きょう第6戦が行われ――
第5戦までを3勝2敗で勝ち越していた日本ハム・ファイターズが――
広島東洋カープを10-4 の大差で下し――
対戦成績を4勝2敗として――
見事、日本一に輝きました。
第4戦以降――
勝負の流れに乗っていたのはファイターズでした。
よって――
きょうの結果は予想通りといえます。
が――
第1戦、第2戦で勝負の流れに乗っていたのは――
あきらかにカープでした。
なぜ、勝負の流れが変わったのか――
それは――
第3戦の終盤――
カープが、あえてセオリーに反した守備隊形をとって――
その奇策が裏目に出て敗れたからだ、と――
考えることができます。
報道によると――
超一流のスポーツ選手といえども――
人です。
第4戦以降――
カープの選手たちに、多かれ少なかれ、後悔の念が生じていたことは――
想像に難くありません。
その感情が――
命取りになったと考えられます。