きのうの『道草日記』で述べました。
一言でいうと――
ということです。
それは、それとして――
……
……
もう1つ気になる点があります。
どんな点か――
……
……
という点です。
その「全て覚えてしまった」というのが、
――どの作品を編んで、どの作品を落としたかについて、何となく全て覚えしまった。
という程度なら――
とくに異常ではありません。
が――
もし、
――2000首の和歌の全てを、一字一句、違わずに丸暗記してしまった。
という程度なら――
それは異常です。
(もしかして、サヴァン症候群?)
と思います。
サヴァン症候群とは――
19世紀末頃にイギリス人医師によって初めて報告された障害です。
というものです。
「サヴァン」は「savant」と綴るフランス語で、
――賢い人
という意味だそうです。
よって――
もし、本当に2000首の和歌を丸暗記できたのだとすると――
ということは――
何らかの発達障害ないし知的障害を負っていた――
ということになります。
おそらくは――
発達障害のほうでしょう。
2月15日の『道草日記』で述べたように――
そのことから――
知的障害は、ちょっと考えにくい――
ただし、
――発達障害
と一口にいっても――
さまざまな種類があります。
後鳥羽上皇で最も考えられるのは――
今日でいうところの「自閉症」(正確には「自閉症スペクトラム障害」)のうち、言語能力や知的能力が常人に全く劣らないタイプ――むしろ、常人よりも格段に優れているタイプ――です。
具体的には、
――なかなか他人の本音がわからずに、対人関係でトラブルをきたしやすい。
といった徴候などを呈します。
自閉症は気分の異常――つまり、軽躁や鬱などをきたしやすい気質――を伴うことがあります。
その観点からも――
2月25日以降、この『道草日記』で繰り返し述べてきた通りです。