マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「人」は難しい

 ――人

 といったら――
 皆さんは、何を思い浮かべますか。

 1人の人でしょうか。

 それとも――
 何人かの人々でしょうか。

 それとも――
 数多(あまた)の人々でしょうか。

 ……

 ……

 僕は――
 たいていは、

 ――1人の人

 を思い浮かべます。

 ――あの人

 の、

 ――人

 です。

 たまに――
 何人かの人々を思い浮かべることもありますが――

 数多の人々を思い浮かべることは、まずありません。

 が――

 それは――
 人それぞれのようです。

 ……

 ……

 明治の教育者・新島襄は、

 ――人一人は大切なり。

 という言葉を残しました。

 この言葉を知ったとき――
 僕は、意味がよくわかりませんでした。

 ――人一人

 の語句が――
 よくわからなかったのです。

 これは、

 ――人(ひと)一人(ひとり)

 と読むのだそうです。

 つまり――
 「人一人は大切なり」は、

 ――人は一人ひとりが皆、大切である。

 という意味になるようです。

 この場合の「人」は――
 どうやら、

 ――数多の人々

 のようですね。

 (「人」は難しい)
 と――
 心から思います。