マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

その環が断ち切られやすくなるとき

 ――人の世

 と比べたら、

 ――我が身

 や、

 ――我が心

 は、ちっぽけな存在であるはずだけれども――

 ひとたび、

 ――我が身

 や

 ――我が心

 の存在に気づいてしまったら――

 むしろ、

 ――人の世

 のほうが、ちっぽけに感じられるものだ――

 ということを――

 

 きのうの『道草日記』で述べました。

 

 ……

 

 ……

 

 要するに、

 ――バランスが大切だ。

 ということです。

 

 ――人の世

 と、

 ――我が身

 や、

 ――我が心

 とのバランスです。

 

 バランスをとるのは誰か――

 

 もちろん、

 ――今の我

 ないしは、

 ――某(それがし)の我

 です。

 

 以後、

 ――今の我

 に統一します。

 

 ……

 

 ……

 

 ――人の世

 のことばかりに関心が向いていると――

 例えば、心身の病を思わぬ形で患うことになるかもしれません。

 

 ――我が身

 や、

 ――我が心

 のことばかりに関心を向けていると――

 例えば、世の動きに遅れをとって痛手を被るかもしれません。

 

 そうした損害を回避するには、

 ――人の世

 と、

 ――我が身

 や、

 ――我が心

 とのバランスをとることが必要です。

 

 以上は――

 これまでの『道草日記』で、何回も出てきている話です。

 

 つまり、

 

  人の世 ・ 我が身 ・

  ・ 今の我 ・ 我が心

 

 という環では――

 時計回りと反時計回りとのバランスをとることが、常に大切である――

 という話です。

 

 

 このバランスがとれなくなると――

 この環は、おそらく、断ち切られやすくなります。

 

 たいていは、

 ――今の我

 と、

 ――我が心

 との間か、

 ――今の我

 と、

 ――人の世

 との間かで断ち切られることになるのです。