――身体生存の起源
は、
――遺伝物質の運動や変化
に求められる――
と、いう時には――
当然のことながら――
――エネルギー(energy)
の概念が――
頭の片隅にはある。
――エネルギー
とは、
――物体を動かしたり、物質を変えたりする能力
であり――
それは、さながら流体――気体や液体――のようなものとして捉えられる。
自然界の諸現象の説明を容易にするために――
人が作為的に編み出した概念といえる。
作為的であるがゆえ――
利用には簡便であるが――
理解には難渋をする。
よって――
自然をありのままに判ろうとする時には――
――エネルギー
の概念は――
頭の中を大いに掻き乱す。
それでも――
――身体生存の起源
は、
――遺伝物質の運動や変化
に求められる――
と、いうのなら――
――エネルギー
の概念を忘れるわけにはいかぬ。
むろん――
遺伝物質を、
――エネルギー
から切り離して扱うことは――
基本的には可能だ。
むしろ――
それは、生物学の伝統的な発想――
と、いってよい。
とはいえ――
この発想では、
――身体生存の起源
は判らぬ。
身体は、所与の物として、そこに在り――
その存在を無批判に受け入れた上で――
その起源について、様々なことを考えていく――
よって――
例えば、
――身体が生存をしている。
とは、どういうことなのか――
などについては、あまり考えぬ――
……
……
それでは――
つまらぬ。
『随に――』