――遺伝物質
が、
――エネルギー(energy)
と深く関わっていることに――
疑いの余地はない。
例えば――
身体は、
――遺伝物質
に基づいて造られる。
大まかにいえば、
――遺伝物質の変化
の副産物として――
身体は造られる。
その身体が――
自己決定的に動く――
その身体の中に、
――遺伝物質
は収められている――
つまり――
身体が動けば――
それは、
――遺伝物質の運動
である。
これら変化や運動を説き明かす概念が、
――エネルギー
だ。
――エネルギー
が、
――遺伝物質
へ吹き込み、遺伝物質を変え、遺伝物質を動かす――
その過程が、
――身体生存
である。
――身体生存の起源
を、
――遺伝物質の運動や変化
に求める――
とは――
そうした、
――エネルギー
の概念に依る――少なくとも、暗示的には依る――
ということである。
明示的には依らぬほうがよい。
明示的に依ってしまうと――
説明は簡単になるが――
理解は難解になる。
例えば――
――身体生存
とは、
――遺伝物質にエネルギーが吹き込み、散り撒かれる過程
である――
というように、
――エネルギー
という言葉を使って説明をすると――
判ったような判らぬような気分になる。
――遺伝物質が、他の物質を巻き込んで変わり、動く過程
と説明をするのが、よい。
『随に――』