マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

果たして現実的か

 ――“検証可能な科学”の境界

 を行ったり来たりする――

 とは――

 

 具体的には、

 ――実験や観察に依る検証が可能か不可能かが判らぬような仮説も数多く立てる。

 ということである。

 

 が――

 

 それは――

 果たして現実的か。

 

 ……

 

 ……

 

 21世紀序盤の現代――

 

 ――検証可能な科学

 は、高等教育機関を含む研究機関の職員らが、主に担っている。

 

 いわゆる、

 ――職業研究者

 である。

 

 こうした職業人らが、

 ――検証可能な科学

 を――

 己の生計を立てんがために――

 営んでいる。

 

 そのようにして、

 ――検証可能な科学

 に携わっている者が、

 ――実験や観察に依る検証が可能か不可能かが判らぬような仮説も数多く立てる。

 ということに取り組めるのか。

 

 職業研究者は――

 実験や観察に依る検証を繰り返し――

 その検証の報告を科学誌に寄せることが業績となる。

 

 業績の上がらぬ者は――

 早晩、地位を追われる。

 

 そのような条件を課せられた職業研究者に――

 実験や観察に依る検証が可能か不可能かが判らぬような仮説も数多く立てるような余裕は――

 おそらくは、無い。

 

 むろん――

 余裕の無い中でも――

 敢えて、そのような仮説を数多く立てる職業研究者も――

 無いわけではない。

 

 極めて優れた科学者たちである。

 

 が――

 その数は、少ない。

 

 では――

 

 どうするか。

 

 ……

 

 ……

 

 『随に――』