先ほど、岡山から戻って参りました。
向こうにいる間は、ずっと子守りをしていました。
甥の相手です。
妹夫婦の息子です。今年で4歳になります。
*
昨日のこと――
お昼御飯を食べ終わってすぐに、
「TVがみたい」
と、甥がいうものですから――
いわれるままに、スイッチを入れたところ――
昼メロが流れていました。
何というタイトルだったでしょう。
確認していないので、わかりませんが――
とにかく、
――男女の愛憎ドロドロ!
みたいなドラマです。
で、冒頭――
ドラマのワンシーンが流れ、次いでオープニングの音楽が流れ始めてキャストやスタッフの字幕が流れたところで――
甥の曰く、
「あれ、終わっちゃったね」
いやいや、終わってないから――これ、オープニングだから――
と、説明しても、理解の素振りなし――
やがて、登場人物の女性が泣き始めると、
「泣いちゃったね」
いやいや、あれは演技だから――女優さんのお仕事だよ――
と、説明しても理解の素振りなし――
そして、ベッドシーン――
「寝ちゃったね」
いやいや、あれは本当に寝てるんじゃなく――男女が愛を確かめ合っているんだよ――
と、説明しても理解しないだろうから、黙っていることにする――
もしかして――
全て承知の上での、
――寝ちゃったね。
だったのかい?
たしかに、「寝る」には、そういう意味もあるけれど――
だとしたら――
頼もしい。
実に頼もしい甥でございます。
ちょっと、まだ若すぎますけれど――
*
子守りは大変ですが――
喉元すぎれば、なんとやら――
意外に結構、楽しめるものだったりするのですね。