巧くはない文章でも、グングンよめるということが、あるのですね。
(ちょっと洗練されてないな)
と感じられる文章でも――
一旦よみはじめると、なぜか、その先がよみたくなる。
不思議なものです。
もちろん、そうでない場合が圧倒的に多いのですが――
とはいえ――
表面的なことに注意を向けすぎるのは愚かなことです。
文章の見かけ上の流麗さばかりに気をとられていると、自分にとっての真に価値のある文章に、巡り逢い損ねるかもしれない。
結局、文章は、
(よんでみるしかないんだな)
と感じます。
その文章を、
――よんで良かった。
と感じられるかどうかは、本当に、よんでみないとわからない――パッとみただけではわからない――ということです。