マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

自由民主党の大失態

 安倍氏の辞意表明は、本人の体調不良によるところが大きいそうだ。
 官邸の周辺が、そう洩らしているらしい。

 事実――
 安倍氏は入院したとの報道が、今日あった。

 医師の見立ては、

 ――機能性胃腸障害

 だそうである。
「機能性」というのは「器質性」の対義語といってよい。

「器質性」とは、

 ――肉眼や内視鏡や顕微鏡などによって目に見えるかたちの――

 といった程度の意味である。
 よって、「機能性胃腸障害」とは、

 ――肉眼でも内視鏡でも顕微鏡でも目には見えぬかたちの胃腸の病気――

 という意味だ。
 つまり、胃腸は見かけは正常なのである。

 では、なぜ病気なのか?

 一つは、患者に深刻な自覚症状があるということである。
 さらに、患者が、例えば、

 ――最近、心に強い負担を感じていた。

 というようなことを告白すれば――
 それが病気の原因だとみなすことは、さほど不自然ではない。

 よって、

 ――機能性胃腸障害

 となる。
 その実態は、

 ――非器質性胃腸障害(目には見えぬ胃腸の病気)

 ということだ。

 つまり、安倍氏の抱える健康問題は、心の病気が第一である。

 一部の報道によると、

 ――安倍氏は心身共に病んでいる。

 との声が上がっているが、実際には、

 ――あまりにも心が病んできたので、身も病んできた。

 ということだ。

 安倍氏が心の負担を強く感じたのは――
 根本的には――
 宰相の器でないのに宰相の地位にあったからであろう。

 このような人物を首相に据えた自由民主党の責任は重い。
 所属する全国会議員が辞職をしても奇異でないくらいの大失態である。