誰か人と上手くやっていこうと思ったら――
その人と定期的に会って話をするのが一番である。
――定期的に――
というのが大事なのであって――
会う頻度は、どうでもよい。
その人との関係性が決めることである。
毎日のこともあるし――
毎週のこともあるし――
毎月のこともあるし――
毎年のこともある。
場合によっては――
10年に一度で十分かもしれない。
なぜ「定期的に」なのかといえば――
人は、日々、変わっていくからである。
もし、人が生まれてから死ぬまで、日々、不変の存在ならば、定期的に会わなくても、上手くやっていけるだろう。
一度、会えば、十分ということになる。
が、人は変わっていく。
外見も変わるが――
内面も変わる。
より軽視できぬのは、内面の変化である。
これを見落とすと――
その人との関係は、まず上手くはいくまい。
時々、
――話が違う!
と大騒ぎをする者がある。
その者は、相手の内面の変化に気づかず、かんしゃくを起こしているのだ。
そういう者は、結構、誰とでもトラブルを起こしている。
人の内面の変化に無頓着で、定期的に会うことの意義に気づいていないからである。
若い人が気づいていないのはよい。
仕方のないことである。
が、歳をとった人が気づいていないのには――
ガクっとくる。
そういう人は危険だ。
たぶん、近づかぬほうがよい。